EtherChannel①

概要

EtherChannelとは、複数の物理リンクを束ねて、1本の論理リンク(PortChannel)を生成する技術です。

物理リンクを束ねることで、帯域幅の増加やロードバランスが可能。

また、束ねている1本の物理ケーブルで障害が起きた際は、束ねられている他のケーブルで通信が可能なため、冗長性も提供できます。

L2ポート・L3ポートどちらでも利用が可能です。

EtherChannelは、Cisco独自の言葉で、一般的には、リンクアグリゲーションと言います。

 

注意点

・Etherchannelを設定する場合、物理ポートのSpeed・Duplex、VLAN関連の設定を同じ  にする必要があります。

・論理リンク(PortChannel)を作成後は、論理リンクに設定した内容は、束ねている物理ポート全てに反映される。(STPも含む)

・束ねている物理ポートに障害が起きた場合は、帯域幅も変更されるため

STPのコスモも変化する

 

設定方法

・スタティック

 →ネゴシエーションせずに、手動で設定。

  プロトコルによる設定チェックを行わないため、設定不備によってトラブルが発生 する可能性あり

 

ダイナミック

→PAgP/LACPプロトコルを利用して、ネゴシエートする。

 ネゴシエーションにより、オーバーヘッドと遅延が発生。

 

プロトコル種類

・PAgP(Port Aggregation Protocol)

 →Cisco独自。モードには、Desirable/Autoの2つがある。

・LACP(Link Aggregation Control Protocol)

 →IEEE802.3ad。モードには、Active/Passiveの2つがある。

 

お互いのプロトコルは互換性がない、それぞれのプロトコルにあるモードには組み合わせがあり、組み合わせによってEtherChannelが生成されたり、されなかったりする。

 

PAgP

Desirable↔Desirable Desirable↔Auto(Auto-Desirable)は、生成される。

Auto-Autoのみ生成されない。

1つの論理グループで最大8ポートを束ねる事ができる

 

LACP

Active↔Active Active↔Passive(Passive↔Active)は、生成される。

Passive↔Passiveのみ生成されない

1つの論理グループで最大16ポートを束ねる事ができる

 

Desirable/Active→積極的にネゴシエートするに参加

Auto/Passive→消極的にネゴシエートされるのを待つ

待つ同士では、生成されないってことですね