STP概要②

用語

・ポートコスト

ポートにくっついてるコスト

帯域幅によって、値が異なる。

100Mbps=19 1Gbps=4 10Gbps=2

 

・ルートパスコスト

 ルートブリッジに向かうパスコストの合計値

 

・システムプライオリティ(ブリッジプライオリティ)

 ルートブリッジになるスイッチの優先順位を示す。4bit

 デフォルト値は32768

 

・system ID extension 拡張システムID

 BPDUが関連するVLANを示す。12bit

 ルートブリッジの識別として、システムプライオリティと合算される。

 

・Root bridge identifier ルートブリッジ識別子(PVST+のブリッジID)

 ルートブリッジのpriority(4bit)+拡張システムID(12bit)+ルートブリッジのMACアドレス (48bit)

 

・Local bridge identifier ローカルブリッジ識別子

ローカルブリッジのpriority+拡張システムID+ローカルブリッジのMACアドレス 

 

STPパスコスト

ルートブリッジ選定に使う値。値が小さいほど、ルートブリッジと近いと判断できる。

short modeとlong modeの2種類がある。

モードは、トポロジ全体で統一必須

モードによって、帯域毎のパスコストが異なる。

モードは、spanning-tree pathcost method <long or short>で変更可能

 

STPの動作順番

ルートブリッジ(代表スイッチ)の選出

ルートポートの選出

指定ポートの選出

ブロッキングポートの選出

 

 

ルートブリッジの選定

スイッチが起動した直後は、自身がルートブリッジだと認識する。

その後、他のスイッチからConfiguration BPDUを受信し、自身より優先度が低いものは無視する。

Priorityが一番低いスイッチがルートブリッジになる。

Priorityが同じ場合は、一番値が小さいMACアドレスを持ったスイッチがルートブリッジになる。

 

ルートポート(RP)の選出

①パスコストが最小のインターフェース

②システムプライオリティ(ブリッジプライオリティ)が最小のインターフェース

MACアドレスが最小のインターフェース

④1つのスイッチで複数リンクある場合は、ポートコストが最小のインターフェス

⑤1つのスイッチで複数リンクあり、ポートコストが同じ場合は、ポート番号が小さい方

 

指定ポートの選出

ルートポート以外のポート全てが指定ポートになるが

ルートポートと指定ポートだけの場合は、全てフォワーディング状態でループするので、下記の順番でブロッキングポートを選出し、ループを回避する。

 

 

ブロッキングポートの選出

①designatedポートで、RPポートじゃないポート

 

②ルートパスコストが低いスイッチはパケットを転送し、パスコストが高いスイッチはパケットをブロックします。同点の場合は、次のステップに進みます。

=パスコストが高い方がブロッキングポートに選出される。

 

③ローカルスイッチのシステムプライオリティと他のスイッチのシステムプライオリティを比較し、他のスイッチのシステムプライオリティがローカルスイッチのプライオリティより低い場合、ローカルポートをブロッキング状態に移行します。

=システムプライオリティが高い方がブロッキングポートに選出される。

同点の場合、次のステップに進みます。

 

⑤ローカルスイッチのMACアドレスは、リモートスイッチのMACアドレスと比較し

ローカルdesignated portは、他のスイッチのMACアドレスがローカルスイッチより低い場合、ローカルスイッチのポートをブロッキング状態に移行します。

MACアドレスの値が高い方がブロッキングされる。